STORY

消されるなこの想い
忘れるなわが痛み

#15 リインカーネーション

2006.7.13放送
脚本 高山カツヒコ
絵コンテ 杉島邦久
演出 雄谷将仁
作画監督 鎌田祐輔(キャラ)、有澤寛(メカ)

舞浜市。いつも通りの日常───のはずが、時計の針が揺らいで、世界が一瞬フリーズする。その微かな気配に訳もなく不安にかられ、独り舞浜市内へと飛び出すミズサワ。
一方、キョウは発見されたリョーコのデーターが復元可能なことを知り、喜びを隠せない。だが、シマはリョーコの復元作業を凍結して、アンチゼーガ・コアトリクエの対処兵器の開発を優先させるよう命じる。
ミズサワは不安を打ち消すため舞浜市内を彷徨い、最後には電車で市外へ出ようと試みるが、自分が町から一歩も踏み出せない事実を知り愕然とする。ショックで放心状態のミズサワを、追って来たクラシゲが見つけ、やさしく抱きとめる。

#16 復活の戦場

2006.7.20放送
脚本 関島眞頼
絵コンテ 西澤晋
演出 工藤寛顕
作画監督 大貫健一(キャラ)、西井正典(メカ)

8月31日───舞浜サーバーの全データーがリセットされ、総てが149日前に戻る当日。
キョウはシマから数々の事実を告げられる。舞浜の仮想世界は破綻を起こす前に定期的にリセットされること、人類は無限ループする世界で生き続けていること、機械であるサーバーはいつか壊れること、そしてリョーコはリセットと同時に舞浜サーバーに組み込まれること…。
異様な喪失感に打ちのめされたキョウには、ルーシェンたちの慰めの言葉も届かない。
自宅に戻ったキョウは、自分あての小包を受け取る。中身は前バージョンのキョウが書いた日記で、それを読んだ瞬間、今までの謎のメッセージは前バージョンのキョウが自分にあてた警告だったことを理解する。
そこへ、セレブラントとして半覚醒し、世界がリセットされることを理解したトミガイ&ハヤセが訪れ、最後の時をキョウと一緒に迎えたいと告げる。

#17 復元されし者

2006.7.27放送
脚本 久保田雅史
絵コンテ ヤマトナオミチ
演出 ヤマトナオミチ
作画監督 米山浩平(キャラ)、池田有(メカ)

ガルズオルムの北極基幹基地で物思いに耽るアビス。未来なき人類がなぜ戦いを続けるのかが理解できないのだ。それを聞いたシンは、「あの人ならきっと知ってるよ!」と言ってコブラルで出撃する。
リョーコの今後について相談するべく、オケアノスにシマを訪ねるキョウ。だが、シマ&シズノは“極秘”外出していて不在だった。
偵察任務についたキョウ&リョーコは、コブラル率いる敵機動部隊と遭遇するも、ゼーガペイン・アルティールで難なく撃破。そのあっけなさに違和感を覚えつつ、キョウ達がオケアノスに帰艦すると、突然第一級警報が鳴り響く。シンがアルティールに貼り付いた状態で転送されてきて、艦内に侵入したのだ。生身の肉体を持つシンに、幻体であるキョウ達は手も足も出ない。

#18 偽りの傷、痛みは枯れて

2006.8.3放送
脚本 高山カツヒコ
絵コンテ 杉島邦久
演出 吉村章
作画監督 松川哲也(キャラ)、松田寛(メカ)

“復元者”シンの一部を移植されたリョーコの幻体データーを分析し、彼女がほぼ完全な状態にまで修復されている事を確認するシマたち。リョーコは昏睡から目覚め、普通に日常生活を送れるようになったが、感情を形成する領域がゼーガペイン・アルティールに取り残されたため、アルティールにエンタングルした時を除いては感情欠損状態だった。
そのリョーコを独りにしておけなくて、何かと気にかけるキョウ。
オケアノスでは、シマがシズノに最終作戦の決行が近い事を告げる。そんなシマ&シズノの不可解な行動に不信感を募らせるルーシェンやクリスたち。
一方、世界の仕組みを知らぬまま、毎日を懸命に生きているカワグチたちに複雑な思いのキョウは、ついつい彼らに反発し、その態度が原因で殴り合いの喧嘩になってしまう。

#19 ラストサパー

2006.8.10放送
脚本 桶谷 顕
絵コンテ 凛々 雅由紀
演出 綿田 慎也
作画監督 しんぼたくろう(キャラ)、高瀬 健一(メカ)

舞浜の瀟洒なレストランで、ルーシェンの招待を受けて会食するシズノ。
この日、何者かの手で、暗号化されていない舞浜サーバーの位置情報が衛星経由のネットワークで配信された。それがシズノの仕業だと確認するルーシェンは、その真意を問いただそうとするが、シズノはフルコースの料理を食べながら鷹揚にはぐらかすばかりだ。
一方、流出情報をキャッチしたアビス&シンは、舞浜サーバーを破壊するべくアンチゼーガ・コアトリクエで急襲。ゼーガペイン・アルティールに乗って迎撃するキョウ&リョーコ。
だが、奮闘むなしく、舞浜サーバー保管施設へのコアトリクエの侵入を許してしまう。

#20 イェル、シズノ

2006.8.17放送
脚本 村井さだゆき
絵コンテ 杉島 邦久
演出 雄谷 将仁
作画監督 鎌田 祐輔(キャラ)、有澤 寛(メカ)

爆発に巻き込まれて木っ端微塵に吹っ飛ぶ舞浜サーバー。「守ってやれなかった、あいつらを……ちくしょぉーっ!」と絶叫するキョウだが、次の瞬間、サーバーもろとも消滅したはずの舞浜の仮想世界に転送されていた。そこでシズノやルーシェンたちと合流し、シマから事の真相を聞かされるキョウ。
実は、アンチゼーガ・コアトリクエに破壊された舞浜サーバーはダミーで、なんと本物は月面にあるという。そして、月にはガルズオルムの本拠地・ジフェイタスも存在するのだ。
オケアノスではコアトリクエから奪ったデーターの解析が進められるが、不意にシマの体に異変が起こり、ルーシェンは極秘調査によってシマ&シズノに「量子サーバーに入る前のプロフィールがない」ことを知る。

#21 戦士たち…

2006.8.24放送
脚本 関島 眞頼
絵コンテ 黒木 冬
演出 工藤 寛顕
作画監督 大貫 健一(キャラ)、西井 正典(メカ)

アンチゼーガ・コアトリクエから奪取したデーターの解析が完了し、ガルズオルムの北極基幹基地の全容が判明した。そこで、シマはキョウ達にその結果を伝え、“最終作戦”の決行を宣言する。作戦が成功すれば、人類は肉体を持つ生命体として現実世界に復活できるというのだ。
驚き、色めき立つキョウ達。ところがルーシェンはシマの言葉を信用せず、さらにクロシオまでが「今さら肉体を取り戻して何になるんだ」とシマに対して公然と反論する。
「貴方に、僕達がどこへゆくのかを決める権利はありません!」
セレブラムが一枚岩でない事を知り、作戦決行を延期したシマだが、体調不良に襲われて、「この体も、そろそろ限界か…」
その呟きを立ち聞きしていたルーシェンは、シマ&シズノに正体を明かすようつめ寄るが、シマは「知らなくても作戦には支障はきたさない」とはぐらかす。